倉吉青年会議所が誕生して本年で57年目を迎えます。これまで56年もの間、諸先輩方が積み重ねてこられた地域を発展させてきました。そのおかげで今日の我々が「明るい豊かな社会」の実現に向け日々の活動を行うことができております。まずはそのことについて深く御礼申し上げます。
設立から現在に至る間に社会の情勢は、情報化や高齢化により大きく変化しました。倉吉青年会議所も移りゆく時代に合わせて、やり方を変えて試行錯誤しながら青年会議所運動をしてきました。しかし、時代が変化してもこの青年会議所の基本精神である「この地域をよくしたい、発展させたい」との想いは変わることはありません。
2018年度理事長として、私が立候補した時一番考えたのが組織図です。数年後の組織を考えると、青年会議所の運営や人事が行き詰ってしまう事が予想されます。メンバーが少ないなりに工夫のやり方は色々あります。今年度から定款や規約を変更し、外部監事制度を導入しました。1年間限定で外部監事を引き受けてくださった方々の思いに応えるためにも、青年会議所運動にメンバーが全力を尽くさねばなりません。経験が浅いから倉吉青年会議所の運営、設営、事業ができないわけではありません。経験が深くても浅くても入念に準備し、起こりうる問題を常に想定し緻密にシミュレーションをする事で例会や事業を成功に導く事ができるのです。
私たち倉吉青年会議所は、「この地域をよくしたい、発展させたい」先輩諸氏が連綿と引き継いでこられたこの想いを次世代に向けてバトンタッチし、想いをとぎらせることなく地元のために運動を展開していかねばなりません。しかし現状の会員数ではその想いを引き継ぐことが困難になると予想されます。しかも鳥取の東部、中部、西部の中で中部の会員の少なさが目立ちます。また私は2014年度入会で現役の会員では経験年数が長い方です。今年度の倉吉青年会議所の組織は入会4年以下の若いメンバーで構成されています。そのメンバーは、地域に対する熱意や情熱は他のLOMや他団体と比較しても引けをとりません。それぞれに個性や能力があり、何よりも倉吉青年会議所という組織に熱き想いを抱いています。しかしながら、諸先輩OBの熱き想いを引き継ぐ組織を作っていくには、まず会員拡大が何よりも大切です。
2016年度は鳥取県中部地震が起こり、たくさんの住民の方々が被災しました。倉吉青年会議所メンバーも被災者でありながらボランティアをし地域住民のために活動しました。1年以上が経ち少しずつではありますが、復興しつつあります。しかしまだ元の生活に戻ったわけではありません。このような状況において私たちが各地の祭りやイベントに参加してボランティアを行い地域住民が元気になってもらうことが必要です。
私は、委員長や鳥取ブロック協議会の理事を経験せずに理事長立候補しました。諸先輩の方々と比較しても経験の浅さが目立ちます。しかし経験の浅い事を言い訳にせず、会員拡大をしこの頼りになる熱きメンバーたちと共に、今年1年間私が理事長をできることに誇りをもち青年会議所運動に邁進してまいります。
2017年度5名の会員が卒会され,2018年度の倉吉青年会議所正会員は14名でスタートします。私が2014年に入会した時から2015年、2016年、2017年と会員数が年々減少しております。
今年の目標は会員数を25名に増やすことです。
総会、例会等のセレモニーの設営の基本である動作、配置をしっかりと学びいつでも諸先輩や来賓の方々や他LOMのメンバーを招くことができるような体制を作ります。また理事会においては事前に設営準備をすることで開始時間に余裕ができより内容の濃い会議を目指します。過去の良いところも取り入れつつも、今の時代にあったツールを使い新しい形の会議も考えております。新しいチャレンジにおいて入会年数の浅いメンバーが多い中で設営の仕方や会議の進行に間違いや失敗をすることもあるかもしれません。しかしその失敗を活かすことで今後の青年会議所運動に繋げていきます。
会員の資質向上として、例会マナー等を基本から学ぶことにより新入会員だけでなく現在の会員の資質向上につながります。ホームページやSNSの活用により更新することで普段私たちが行っている活動を発信し倉吉青年会議所を周りに認知されるような団体にします。倉吉青年会議所の継続事業である櫻杯争奪相撲選手権大会は今年で40回目を迎えます。40年間継続しているこの相撲大会は西日本の中では一番古い歴史をもつ大会となります。これは諸先輩方が、39年もの間、第53代横綱琴櫻の顕彰と青少年健全育成を目的とし、この大会への熱き思いを持っております。そして先輩方の積み重ねてき思いと、現役メンバーの桜ずもうへ対する思いを受け取り、桜ずもうの39回分の繋がれた情熱を持ちしっかりと設営していきます。そして40回大会という節目の年に桜ずもう40回大会記念・大相撲倉吉場所(仮)を開催します。そしてこの大会で、子どもたちに勝負の大切さはもとより、相手を思いやる気持ちを育み心の成長に繋がっていくことを期待します。そしてこれからも地域住民から愛される大会として、歴史を刻んでいく為に我々も次世代へ繋がる体制を作ります。
2018年度倉吉青年会議所は、少ない会員からのスタートです。数年前から予想はされたことではありますが、いざこの状況になると危機感を感じます。しかし、昨年の委員会をみると、事務局に座れないほどのメンバーが出席しており活発に活動していました。数年前までは会員数は今より多かったのですが、委員会に参加しているメンバーは少なかったように感じました。その活気ある光景をみて、メンバーは少ないが動くメンバーが多いと実感し嬉しくも思いました。しかし、今の会員数の現状維持ではいけません。毎年40歳の会員は卒会をされていくのです。会員拡大を毎年していかなければ会員数は減少していきます。会員数が増えれば自分たちがしたいことが大きな規模でできます。考え方の違うメンバーにより意見が活発にでます。この青年会議所に入会しなければ出会うことがなかったメンバーと共に事業し成長することができます。苦しいこと失敗することがありますがメンバーと共に経験することが今後の財産になると考えています。
鳥取県中部地域は、復興に向けて動き出しています。円形校舎ミュージアム、大相撲倉吉場所など地域住民の活動も目立ってきています。その動きの中に倉吉青年会議所も繋がっていきたいと考えております。メンバーがたくさんいればそういった動きにも対応できます。
私は理事長でもありながら一会員のメンバーでもあり一戦力と考え会員拡大に動きます。私自身としましても会員拡大をしてこなかったことが現状を招いた結果であることを痛感しております。この1年間で行動したことが5年後、さらには10年後の倉吉青年会議所の未来に繋がると考えております。現役メンバーだけでなくまだ見ぬ入会していない将来のメンバーのためにも、踏ん張らないといけない時期だと考えております。
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