1961年、22名の誇り高きチャーターメンバーのもと日本で208番目のLOMとして誕生した倉吉青年会議所も、本年で59年目を迎えます。これまで倉吉青年会議所の歴史と伝統を築いてくださった諸先輩方の弛まぬ努力と熱い情熱に敬意を払いますとともに、 青年会議所活動に対して深いご理解とご支援を頂きました行政・各種関係団体並びに地域 の皆様方に深く感謝申し上げます。
さて現在の世の中はIT技術の躍進により情報化社会へと変化した一方、長引くデフレによる経済の低迷、出生率の低下による少子高齢化・超高齢化社会そして生産年齢人口の減少、近年では異常気象における大規模災害の多発など様々な問題を抱えており、私たちが住むこの地域においても同様です。このような時代だからこそ、私たちは地域に根差す組織として、地域の問題に対して真剣に向き合い、変革の能動者たらんとする気概と覚悟を胸に「明るい豊かな社会の実現」へ向け先頭を切って行動をおこしていく必要があります。
ここ数年の倉吉青年会議所を振り返ると、会員数の減少による事業規模の縮小や組織全体の弱体化、また本来であれば志を同じくするはずの会員の意識や誇りにも格差が現れているように感じます。だからこそ本年度スローガンを「戮力協心(りくりょくきょうしん)」 と掲げました。戮力協心とはみんなの心と力を一つにあわせて物事に取組むことです。他人任せにしたり、誰一人取り残すことなく倉吉青年会議所として行う全ての事に対し会員全員の力を結集します。メンバー全員がその気持ちを持って積極的に挑戦することができれば、個人の成長を促し、組織力の向上に繋がり、未来へ向けた力強い一歩が踏み出せると信じています。
本年度は12名という過去一番少ない会員の中からのスタートとなりますが、戮力協心のもとメンバー全員の心をひとつに、私自身2020年度理事長として先頭を切って青年会議所活動に邁進し未来へ紡ぐ運動を展開していきます。
先ほども述べたとおり本年度は過去一番少ないメンバーでのスタートとなります。その中で組織を運営していきますので当然一人ひとりにかかってくる負担は大きくなります。また時には特定のメンバーに過度の負担がかかってくることがあるかもしれません。だからこそ皆さんにお願いしたいのは会員一人ひとりが、お互いに想いやりの気持ちを持って日々の青年会議所活動に取り組んで頂きたいということです。12名という少ないメンバーですから、お互いがどのような状況に置かれているのかわかると思います。困っていたり、苦しんでいるメンバーがいたらぜひ仲間の為に、想いやり手を差し伸べましょう。そして助けてもらったメンバーは感謝をしましょう。お互いに信じあえる人間関係を構築することで絆が深まり、組織力の向上へと繋がっていくはずです。
近年、全国的に青年会議所の会員数は減少しており、これは倉吉青年会議所においても最重要課題となっています。会員減少には様々な問題や理由があるのかもしれませんが、私たち青年会議所会員が自ら本気で会員拡大を行っていないことが大きな原因なのかもしれません。仕事や家庭に時間を追われる、また拡大対象者がみつからない等からどこか他人任せになっているのではないでしょうか。
そのためには、メンバー全員が当事者意識を持ち会員拡大に取組む必要があります。常日頃から外部に向けて情報網を張り、人財や地域の様々な情報を探し、繋がりを持つ事が求められます。またホームページやSNSをしっかりと定期的に更新し効果的に活用することで倉吉青年会議所の魅力を幅広く発信していきます。そして倉吉青年会議所らしい事業をしっかりと構築し、それを地域の仲間に伝え、共感を得ていくとともに、打吹祭りやばえん祭などの地域との交流の場でより倉吉青年会議所をアピールし、新たな人材を発見していかなければなりません。
また縦軸としてOBの先輩方と交流をもち情報交換を行うこと、そして横軸として鳥取ブロック協議会の動きに連動した拡大活動を行うことも大切になります。OBの方々という縦の繋がり、鳥取ブロックという横の繋がりを意識した拡大活動を行って参ります。
いつの時代も子どもの存在は地域の宝であり、未来そのものです。青少年の健全な育成は重要な取組であるとともに、青年会議所活動における大きな柱の一つです。
近年、少子高齢化や核家族化が進んでいく中で、子どもたちを取り巻く環境も急速に変わってきました。情報技術の飛躍的な発展は様々な情報が簡単に入手できる便利な世の中を実現させた一方、子どもたちが自身で積極的に物事を考える力が低下し、将来の夢が持てない子どもたちが増えていると言われています。夢や目標を自分で考え行動することは達成
への意思と努力する姿を生み出します。それはやがて子どもたちの自信に繋がり、その自信こそが強く生きる力となるのです。
未来のこの地域を担っていくのは、この地域に暮らす子ども達です。その子どもたちが将来輝く未来へ踏み出すことができるよう、将来の夢を持つ事の大切さや、夢を描くことの楽しさを感じ学ぶことができる青少年事業を展開します。
第53代横綱琴櫻の顕彰と青少年の健全育成を目的として開催してきた桜ずもうは41回の歴史を紡いで参りました。これも偏に諸先輩方のこの大会に対する熱い情熱・そして行政をはじめ多くの協力して頂く関係者の方々のおかげです。
私は2016年度に桜ずもうの実行委員長をさせて頂きました。準備から大会当日まで本当に苦労も多く、投げ出したい気持ちになったこともありましたが、大会当日の子どもたちの真剣に取組む姿、保護者の方々や地域の方々の熱い声援を目の当たりにし、この大会の素晴らしさを体験し倉吉青年会議所として今後も継続して行っていかなければならないと強く想った気持ちは今も変わることはありません。
今年の大会も、子どもたちに勝負の大切さだけではなく、相手を思いやる気持ちや感謝の心を育んで頂けるよう、そしてこの街の方々に愛される大会となるようメンバー全員の心と力を一つにあわせ実施致します。
来年2021年度倉吉青年会議所は創立60周年を迎えます。これまで倉吉青年会議所では周年の際には記念式典を執り行い、歴史と伝統を築いてこられた諸先輩方、同じ志のもと運動を展開する他の青年会議所会員、協力頂いた関係諸団体に感謝の意を示すとともに、地域社会の発展に資する記念事業を行って参りました。
しかしながら現在の会員で10年前の創立50周年を経験した会員が一人もいないのが現状となっています。そのため、本年度は創立60周年準備室を設置し、これまでの倉吉青年会議所の過去の周年で行ってきた式典や事業の内容を会員全員で確認し共有することで、創立60周年に向け私たちは何をしなければいけないのか何が必要とされているのかをしっかりと考える機会を創出します。そして式典、記念事業を含めた様々な方向性を定めることで確かなバトンを繋げていきたいと考えております。
私は2014年度に倉吉青年会議所に入会しました。これまでの6年間の青年会議所活動を通し様々な役職を担い、多くの人々との出会いから、また沢山の事業を通して物事に対する考え方や姿勢、そして信念と熱意を持って取り組むことの大切さなど多くのことを学ばせて頂いたことは青年会議所会員としてだけではなく一人の社会人としての成長に繋がったと感じています。
だからこそ私はこれまでの経験の中で学ばせて頂いたことをしっかりとメンバーに伝え、全員が同じベクトルを持って青年会議所運動に真剣に取組み、お互いを支えあえるよう先頭にたち運動を展開していきます。一年間青年会議所運動を行うなかでは様々な困難があるかもしれません。そのような時これまで私は座右の銘である「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない」を胸に刻み行動してきました。妥協することなく熱意と信念を持って、何事にも果敢に挑戦しましょう。そして仲間たちを信じお互いに尊重し助け合いながら、メンバー全員の心をひとつにし次世代に紡いでいけるよう全力で青年会議所運動に共に取組みましょう。
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