1961年、地域の未来を明るくするという強い志を持った22名の若き青年が立ち上がり、倉吉青年会議所は創立されました。「明るい豊かな社会」の実現に向け、長きにわたりバトンは受け継がれ、今年で63年の歴史が築かれます。
現在、私たちの取り巻く環境は、価値観や社会環境が目まぐるしく変化する中で、社会の変化に対し柔軟に対応し、社会課題や組織の課題に目を向け、解決のために行動を起こすことができる団体でなければ、青年会議所の存在意義は失われてしまいます。
私たちは誰のために、何のために、活動しているのでしょうか。私たちから見える視点で地域課題を探究し、社会課題の本質を捉え、新たな価値を見出すことが私たちには求められています。
覚悟を持って一歩前へ踏み出し、率先して行動しましょう。地域を牽引する組織として、新しい価値創造に挑戦し続けましょう。私たちの成長が地域の未来を変えることを信じて。
倉吉青年会議所の会員数は少ない状況で活動を行っています。私が入会してからこれまで毎年年間を通した拡大活動を行ってきましたが、残念ながら会員減少の進行に歯止めがかかっておりません。問題は「年間を通した会員拡大の意識」にあると感じました。実際、私自身も日を追うごとに会員拡大の意識が薄れていった経験があります。「数は力なり」と言われるように、明るい豊かな社会の実現を目指した運動を幅広く波及させていくためには一人でも多くの同じ志を持って活動してくれる仲間たちが必要不可欠です。組織を弱体化させないためにも、活動自体の規模を縮小させないためにも毎年しっかりと拡大活動を行っていき、メンバー全員が一丸となって会員獲得の意識と責任を持ち、主体的に会員拡大に取り組まなければなりません。会員拡大に対して人それぞれ得手不得手はあると思います。中には入会見込み者を見つけられないメンバーもいるかもしれません。しかし、そういった状況を決して他人事にすることなく「自分に何ができるのか」を真剣に考えて互いにフォローしあいながら年間を通して拡大活動を行ってまいります。
青年会議所としての活動を円滑に行っていく上で、組織の基盤となって支える総務系の委員会の担いはとても重要です。例会・総会の運営以外にも、会員としてどういった成長が必要なのか、どうしたら組織としてよりよい発展ができるのかを考え、自ら成長に繋げていく行動や意識の変革を促し、伝播していく役割が総務系の委員会と考えているからです。積極的に青年会議所活動に向き合って自己成長に繋げていくメンバーもいますが、入会して歴が浅すぎるあまり青年会議所の価値を見出すことができず、個性を出し切れないメンバーも少なからずいると思います。しかし、青年会議所以外のフィールドにおいても自分自身にとってプラスになるということが、しっかりと分かれば前向きに取り組まない理由はなくなると考えます。例えば、直接仕事に繋がる自己啓発事業の構築や、会員間の絆が深まる事業を行い、会員として倉吉青年会議所の価値を自ら見出すことができれば、より強い絆で結ばれた一体感のある組織になると共に一層価値のある団体になると確信しています。
青年会議所運動に求められている事のひとつに、「誰かの考えや行動をどのように変えるのか」という指標があります。この考えや行動の変化を、私は事業と地域経済に結びつけ、消費行動の活性化を促したいと考えています。そして、消費行動の活性化をより良くさせるために必要なのは、今ある地域資源をどのように活かし新たな価値を生み出すのかということです。複雑な課題に対し、個人や一団体だけでは、この中部地域をより良くさせることは困難であり、協働や共感をもって各所と手を取り合っていかなければ課題解決に繋がらないと感じます。私たち倉吉青年会議所は、この街と共に未来へ歩んでいきます。街を愛する気持ちを持ち続け、様々なアイデア、視点から「新たなくらよしの魅力」を発信することに取り組んで参ります。
第53代横綱琴櫻の顕彰と青少年の健全育成を目的に開催されてきた桜ずもうは、今年で46回目を迎えます。これまで、諸先輩方は大小幾多の困難を抱えながらも創意工夫を重ね、桜ずもうの目的を達成してこられました。昨年は、「子供たちの笑顔溢れる大会」をテーマに開催し、子供たちをはじめ、多くの方の笑顔に溢れていました。また、倉吉市出身では琴櫻関以来61年ぶりとなる関取の誕生もあり相撲が大好きな子供たちにとって「夢」を実現した伯桜鵬関の目覚ましい活躍は、大きな反響と影響がありました。今年度は、2つの目的を達成する事は勿論のこと、相撲熱の高揚と選手底辺の拡大を目指し、大会に取り組んで参ります。大会を通じて仲間と共に競い合える喜びと勝負に負けた悔しさ、相手を思いやる気持ちを学び、常に応援し相撲のできる環境を整えてくれる方々への感謝の心を持った青少年に育つよう願いを込めて、今年度も桜杯争奪相撲選手権大会を開催致します。
今やSNSは広報活動において当たり前に使われるツールで、倉吉青年会議所でもInstagramやFacebookを広報ツールとして活用しておりますが、それらの広報手段を今一度、見つめ直し、活用方法をブラッシュアップしていかなければならないと考えます。例えば、内容や表現をSNSの特性に合わせる工夫や、情報を受け取る側が興味や親しみを持ち、楽しみ、共感できるような情報発信を心掛けるなど、個人の感性を踏まえた飽きさせない投稿を会員全員で繰り返し行い、効果的なブランディングの強化へと繋げます。
新たな一歩を踏み出すのは覚悟のいることですが、その一歩を踏み出した先にだけ未来や自身を変える力があり、その行動の積み重ねによって、まちを、ひとを、そして自身をより良くしていくのだと信じています。探究を怠らず、失敗を恐れず、真剣に地域のより良い未来を語り、それを現実のものとするため行動を起こして参ります。そして、ここで意を決した想いを、愚直に泥臭く貫き、青年としての英知と勇気と情熱をもって「明るい豊かな社会」を目指し挑戦し続けます。
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